コミュニケーションは沈黙の臓器

情報共有という根の深い課題

僕たちの目の前に”情報共有”という課題がチラチラと見え隠れし始めたのは、リモートワークのスタイルを続けて約1年程経った時でした。Spaceeを利用し1時間1,000円をきる格安の会議室を探して、隔週で1度みんなで集まっていたのですが、それ以外はWeb上でのコミュニケーションがメインでした。

「オフィスなんて必要ないよね、リモートで成立してるし。」と社内で発していた理由としては、コミュニケーションはslack上でほぼ完結していたし、きちんと話したいことがあればどこかのカフェで会ったり電話したり、で事足りると思い込んでいたからということが挙げられます。しかし、正直なところこれは建前的な理由です。本当は、1年目に比べてキャッシュフローは落ち着いたものの、オフィスを借りることで出るランニングコストが怖い時期でもあったため、中々自分たちのオフィスを持つと言う決断に踏み出せずにいた、と言うのがメインの理由でした。

貸し会議室や無料の解放スペースも、無論誰かの所有物ですからルールがあります。何時までしか利用できませんとか、制約があるわけです。作業や会議の途中で時間が来てしまい、帰宅を余儀なくされると言うケースもままありました。

オフィスなんていらないと思っていた自分も、いつしか心の中で「いつでも自由に使えるオフィスが欲しい!」と思う様になっていきました。その頃には、僕から社員たちへ共有すべき情報の量もかなり増えてきていたので、余計にそう思ったのかもしれません。

しかし、その当時全員が全員オフィスが欲しいと感じていたわけではなく、そのニーズ・課題をきちんと言語化できていませんでした。全員がそこを把握し理解していなければ、オフィスを借りたところで場が機能しません。ニーズや課題を挙げて「こうだったらいいのに」とか「このままだとまずい」と警鐘を鳴らすだけでは意味がなく、提案者サイドでニーズ・課題を言語化し、できる限り丁寧に社内広報してお膳立てした上で、解決のロードマップを一緒に敷いていくことに意味があります。

当時そこを考えていなかったため、オフィスを借りたいという気持ちの大きさと提案の内容のレベルが噛み合っておらず、課題の提示もHowの根拠も曖昧だったので、かなり見当違いなお膳立てとなってしまいました。”情報共有をより円滑に行う環境が欲しいから”、というシンプルな理由をより掘り下げて社内広報するため、この根の深いトピックと向き合わざるを得なくなり、その結果、オフィスを借りるというアクションに至るまでに結構な時間がかかることになったのです。

1対Nではなく、網の目で情報の差を埋める

一時期、社内のコミュニケーションのHUBが自分一人でしたので、1対N型の情報共有に止まり、網の目的な交流が著しく欠如していました。それにより、「情報に対する理解の差・情報の把握量の差・情報に対する共感レベルの差」が広がり、コミュニケーション上の違和感が肥大していきました。突破口としてまずやり始めたのは、とにかくフィジカルにやりとりを継続していくと言う何とも原始的なことだったのですが、正直これは全く解決に結びつきませんでした。

次にやってみたのは、「”何のために”コミュニケーションが必要なのか」の”何(What)”に対して、社内コミットメントとwillを設定するということでした。コミットメントやwillを”実現”させるためにコミュニケーションをとると言うことにフォーカスしていくと、お互いにフィードバックを継続的に渡しあうことになります。実現対象が大きければ相談相手も自然と増えますので、”網の目”的にやりとりすることが比例して増加します。あとはこのフローを律儀に回していけば良く、相手に理解させると言うことに割くコストも減っていきます。

このフローを”どこで(Where)”機能させるかと言ったときに、僕たちにはその場がなかった為、オフィスを持つに至りました。大きな5W1Hからより細かな5W1Hへと思考を繰り返していくと、情報共有・蓄積に必要なツールや、情報整理における文書構造なども逐一腹落ちしながらナレッジ吸収できますし、そのお膳立てが各自のモチベーションへと変わっていく…という様に前へ進んでいくサイクルが構築できます。

伝えるではなく、伝わるコミュニケーション

自分が所属している企業・チームに何かしらの変化を起こしたい時、ただ単に自分の要望を伝えるだけではなかなか周りは動いてくれません。その要望を実現するだけのお膳立てとして今の行動内容が成立しているか、結果伝わる様な仕掛けを一緒に作る理解者は巻き込めているか、毎回見直しをしながら進めていくことが必要です。初めはフィードバックも理解者の数も少ないかもしれませんが、前述したフローを地道に回していくことで「伝わった」と言う実感がフィードバックの数と共に増えてくるでしょう。伝えた後に発信者が沈黙してしまうと「伝えた」コストだけが心に残り、伝わらないことへの怒りだけが蓄積されてしまうので、フィードバックを受ける際には、「伝わった」という実感をどこで得るのかという腹落ちポイントを自作しておくことが大切です。

僕たちもその実感を少しづつ積み重ねている真っ最中なのですが、地道にコミュニケーションを続けてきた甲斐もあり、今では以前に比べCrew同士のパイプも少し太くなった様に思います。

そして、今年で4年目に突入したelevenninesが今どうなっているかと言うと

こんな感じで仲間も増え、和気藹々コミュニケーションしてます。
オフィスではゲームDAYやSketch勉強会などイベントもやっていますので、是非遊びにきてください!

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