自閉症を抱える22歳のラッパーGOMESS

自閉症を抱える22歳のラッパーGOMESS

2016年5月11日
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落ち込んでいるときや、やる気を出したいとき、歌の力に助けられることはないだろうか?今回ご紹介するのは、22歳のラッパーGOMESS(ゴメス)。「勇気付けられる」と、若者を中心に近年人気が高まっているアーティストの一人だ。彼は小学4年生で「高機能自閉症」と診断され、高校に上がるまでの4〜5年間、引きこもりの生活を送ってきた。当時は一人でトイレにも行けなかったそうだ。そんなある日、日本を代表するヒップホップグループRHYMESTERのライブ映像を見て衝撃を受けたGOMESS。ずっと人とのコミュニケーションに苦手意識を持っていた彼は、自分の思いをリリック(詩)にし、自作のトラックに乗せてラップを始めた。その楽曲をYOUTUBEやニコニコ動画にアップし、世界とつながっていくことになる。本格的にGOMESSの名が知れ渡るきっかけになったのは、2012年の「BAZOOKA!!! 高校生RAP選手権」。高校生ラッパーたちがトーナメント形式で1対1のフリースタイルラップを繰り広げる大会だった。高校3年生になったGOMESSは、初出場ながら一気に勝ち進み、見事準優勝。勝因は、見栄や虚勢を張るのではなく、生々しい感情をそのままラップするという彼のスタイルだった。

その後、音楽プロダクション「Low High Who? Production」に所属し、2014年7月にファーストアルバムをリリース。自閉症と診断されたときの感情を歌った「人間失格」などの楽曲を発表。
【MV】人間失格 / GOMESS (あいver.)

マイネームイズゴメス 人間じゃねえ
孤独の世界からいつも見てる
笑って(泣いて) 怒って(泣いて)
人に紛れて もう19年
(「人間失格」より)

今まで一人で抱えてきた苦しさをラップで吐き出すGOMESS。
それを聞いたリスナーからは、

  • 自分の嫌な部分や劣等感を歌にできるhiphopってすごい
  • 俺もいろんなものに挑戦していきたいと思いました
  • 本当に心に刺さるリリック。GOMESSというラッパ-から学ぶことはとても多い

などの感想が続々と寄せている。(YOUTUBEコメント欄より)

また、作り込んだ楽曲だけでなく、即興で言葉を吐き出すフリースタイルラップのライブや、ラップバトルにも頻繁に挑戦している。

GOMESS / FREESTYLE at 新宿LOFT 2015/11/12

2015年に行われたライブでは、自身の心境の変化をこのように歌っている。

いつの間にか目の前に光ってものが見え出した
その光に向かって走りだすことはおろかなことでしょうか神様?
(ライブ動画より)

THE罵倒2015 《THE罵倒CYPHER》 【GOMESS vs Willy Wonka a.k.a TAKA】

ラップバトルでは対戦相手に対しても本音を求めそのまっすぐな言葉が観客の心も揺さぶった。

なあ、本当のこと言ってくれ
例え話で自分を盛るな
お前のここ(胸を指すジェスチャー)にあるのは何だ?
(バトル動画より)

苦しみを乗り越えるのではなくそのまま吐き出すことで、自分の居場所を見つけたGOMESS。現在はヒップホップに限らず、J-POPアーティストやアイドルなどとコラボした楽曲も多数発表。精力的に活動の幅を広げています。これは彼なりの会話なのかもしれない。

苦しさに負けそうになったときは、GOMESSのラップを聴いてみてはいかがだろうか?

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