【コラム】なぜ今“意志(will)”に着目したメディアを立ち上げるのか

【コラム】なぜ今“意志(will)”に着目したメディアを立ち上げるのか

2015年4月10日
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”ロックンロールはたぶん、君の苦悩を解決しないかもしれない。それでも、その苦悩ごと、君をダンスさせるんだ。”

The WhoはThe Beatles、The Rolling Stonesと並んで評されるイギリスの3大ロックバンドのひとつだ。そのギタリスト、ピート・タウンゼントは、まだロックンロールがアウトサイダーなものであったときに、その音楽が不良のためのもので暴力的な叫びとされていたときに、この言葉で悩み多き青少年を立ち上がらせ、ロックンロールを奔流にさせるフォロワーにしていった。

ロックンロールについてはここでは語らない。語りたいのはその“will”、つまり意志についてだ。

これは極めて個人的な見解だが、いまは「意志」の時代だと思っている。どんなライフスタイルで、どういう風に生きるのかの選択肢はひと昔前から比べれば考えられないほど増えただろう。ひとつの企業に勤めあげる人もいれば、自由気ままに暮らす人もいる。優れたアイディアがあれば一攫千金を狙うこともできるし、その夢を掴んだ人は多いはずだ。ぼくの知り合いでも億万長者になった人は何人か見てきた。いま、なにかの「意志」があり、実行に移すことができれば、それを叶えることができる土台は整っている。

ぼく自身はどうか。ぼくは昨年8月に、一緒に起業した会社に遅れてジョインした。会社ではスマートフォン向けのアプリケーションを開発していて、きっともうすぐみなさんにお披露目できるだろう。開発以外には、マーケティングやPR、デザインやWEBページ、アプリケーションの制作のナレッジを活かして、他の会社のお手伝いもしている。会社はオフィスを構えていないし、文字通り「自由」だ。

会社は、社長の“willがある人の背中を押したい”という想いに共感した初期メンバーが集まり、“willを集めてナレッジ化し、willの実現を手助けする”アプリの開発をおこなっている。さらにそのwill、アプリに共感したエンジニアが加わり、いまでは10名ほどのチームになった。

4月は始まりの季節だ。友人がお笑い芸人を目指すべく、会社を辞めて学校に入るという。彼の働く姿は1度も見たことはないが、その話を聞く限り彼のやりたいことが実現できる場は違うところにあるような気がしていたし、その戦場を変えた方がいいと思っていた。そしてついに、彼は入学金と授業料の40万(なんとまあよくできている話で、年間の授業料は入学金と一緒に全額を、最初に振り込む契約だそうだ)を握りしめ、レッドオーシャンへと航海を始める。

「ゴールドラッシュでは金は掘らずにつるはしを売れ」という格言はあまりにも有名だが、価格の吊り上ったつるはしを片手に彼は黄金を探しにいく。賢いのは学校で、つるはしを売っている方かもしれないし、彼の金は見つからないかもしれない。そもそも採掘場にまですら辿り着けないことだってあるだろう。しかし、「人のことを笑わせたいんだよ」と日頃から言っていた彼はいま誰よりも充実しているように見えるし、明らかに、成功への第1歩を進み始めた彼の未来は金よりもずっと煌めいている。彼の選んだ次の戦場は明らかなレッドオーシャンで、その険しすぎる道のりはひょっとしたらビジネスで成功することよりも難易度はずっと高いかもしれない。

いつも言っているがこの場を借りてもう1度言おう。友よ、君はアホだ。いや正確には、出会った頃はもっとアホだったから、いまはちょっとアホなのだろう。それでも君の夢が叶うと信じているし、その真っ赤な海の先に辿り着けると願っているよ。そんな強い意志をもった人がこれからの時代を変えていくと信じている。それがなければ夢や願いは実現しないだろう。そして、始まりのこの季節にぼくたちは、そんな黄金の意志について取り上げる新しいこの媒体、BOOSTARを立ち上げる。

いままさに生まれたばかりであるこのBOOSTARを読むだけで、あなたのwillが実現することはないだろう。億万長者にもなれないし、きっとお笑い芸人にもなれない。それでもわれわれはwillについて取り上げていく。BOOSTARという名前が「後押し」や「後援者」を意味する「booster」に由来するように、あなたのwillをブーストさせるようなきっかけを提供できればなによりも幸いだ。ピート・タウンゼントが、プレイ中に自らのギターを壊すパフォーマンスで、自分の感じたことのまま自由に振る舞っていいのだと、オーディエンスに気づかせたように。

by Naoto Yamato

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