スーパーフードで10年後も『勝てる』身体を手に入れる

女性誌やWebメディアでちょいちょい目にする「スーパーフード」。アサイー、ココナッツオイル、チアシード・・・・・・。どうせ一時の流行でしょ?しかもお高いし!と 思う気持の一方で、ちょっと気になったりもする。ダイエットしようにも少々食事を減らしたくらいでは体重計の数字はビクともせず、疲れのせいか背中や肩は凝りっぱなし、物忘れのひどさに「まさか若年性認知症?」と怯える今年46歳となる筆者が、どうにかして楽ちんかつ健康的な生活(というか老後)を手に入れるべく、スーパーフードの基本から未来系までをおさらいしてみる。

そもそも「スーパーフード」とは?

スーパーフードという言葉が使われ始めたのは、1980年代。食事療法を研究するアメリカやカナダの医師や医療専門家の間で、有効成分を突出して多く含む食品に対して使われるようになったのが始まりらしい。時を経ること30年、最近のブームは、ハリウッド女優やモデルといったセレブリティが「インナービューティー(食べ物に気を付けて内側から美を磨くこと)」をキーワードに愛用しており、美と健康への意識が高い女性へとブームが広がりつつあるようだ。

Large diet and weight loss superfood selection in bowls and spoons over lokta paper background.

2014年1月に設立された一般社団法人日本スーパーフード協会では、スーパーフードを以下のように定義している。

  • 栄養バランスに優れ、一般的な食品より栄養価が高い食品であること。あるいは、ある一部の栄養・健康成分が突出して多く含まれる食品であること
  • 一般的な食品とサプリメントの中間にくるような存在で、料理の食材としての用途と健康食品としての用途をあわせもつ

もちろん栄養バランスの取れた食生活が基本ではあるが、スーパーフードはヘルシーでパワフルな日々を送る一助になりうる食品といえるだろう。

代表的なスーパーフード

日本スーパーフード協会では、スーパーフード発祥の地であるアメリカ・カナダで認められたスーパーフードの中でも、日本国内で推奨するスーパーフードとして次の10種を挙げている。

  • スピルリナ
  • マカ
  • クコの実
  • カカオ
  • チアシード
  • ココナッツ
  • アサイー
  • カムカム
  • ブロッコリースーパースプラウト
  • 麻の実(ヘンプ)

スーパーフードはチベットや熱帯雨林など秘境の先住民が古くから健康のために食べてきた食材も多く、ビタミンやミネラル、必須アミノ酸、不飽和脂肪酸、食物繊維など体の調子を整える役割の栄養を多く含むものが多い。

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出典:http://www.alyaka.com

そして実は、私たちに馴染み深い食材にもスーパーフードと呼べるものは多くあるのだという。トマト、アボカド、アーモンドや枝豆。さらに、納豆、味噌、昆布、梅干し、緑茶といった日本ならではの食材もスーパーフード。要はいつも通りの食事で十分ということか、とも思えるけれど、外食やファーストフード、コンビニ食に頼ることも多い私たち現代人の食生活で、意外とこの「いつも通り、普通の」食生活が難しい。だからこそ、不足を感じる栄養素をピンポイントで補うのに、スーパーフードを上手に取り入れていくのがよいのだろう。

最近では、アサイーやチアシードは市販のヨーグルトやデザート類にも使われており、ココナッツオイルやアマニ油もスーパーマーケットで見かけるようになった。また、アメリカのスーパーフードのトップブランドの1つであるサンフードスーパーフーズの製品は日本でも通販で購入することができる。また、新宿伊勢丹はじめ店舗での取り扱いもある。オイルや粒状のものなら普段の食事にチョイ足ししたり、アサイーやスピルリナは朝食時にスムージーとして摂るのも手軽なようだ。

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出典:http://sunfoodsuperfoods.jp

スーパーフード界のニューフェースにも注目①:ユーグレナ

古来健康長寿に効果ありと重宝されてきたスーパーフードがある一方で、最近になってその効能が脚光を浴びたり、食品として実用化されたものもある。

その1つが、ミドリムシ。日本発のバイオベンチャーであるユーグレナが研究開発を手掛けていることでご存知の方も多いだろう。ミドリムシ、学名ユーグレナは、藻の仲間で植物でありながら自分で動き回ることもできる不思議な微生物。なんと5億年も前から地球に生息し、水の中で光合成をしながらビタミンやミネラルといった栄養素を体内に蓄えている。

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出典:http://www.euglena.jp/labo/

食品としてのミドリムシが注目されているのは、その栄養の豊富さ。59種類もの栄養素を含み、しかも人間が摂取した際の栄養吸収率も90%以上という驚異の高さ。ユーグレナ社が大量培養に成功したことによって実用化が進み、現在ではサプリメントとして販売されている。

スーパーフード界のニューフェースにも注目②:コオロギ

さらに欧米でじわじわと注目度が高まっているのが、コオロギ。もともと昆虫はタンパク質を多く含み、アミノ酸や鉄分、カルシウム、ビタミンB群が豊富に含まれている。

 10月8日、欧州食品安全機関によると、イエバエやコオロギなどの昆虫は鶏肉、牛肉、豚肉などに代わる安全で栄養価が高く、環境にやさしい食品・飼料として利用できる可能性がある。写真は仏工場でコオロギを食べようとする従業員。昨年2月撮影(2015年 ロイター/Regis Duvignau)

出典:http://jp.reuters.com

たとえばコオロギは、牛肉よりも鉄分が多いのだそう。コオロギは粉末として商品化されたり、ローストされて売られているとのことだが、日本でも雪国では冬の貴重なタンパク源として蜂やイナゴを食べる地域もあり、スーパーフードとしての虫は受け入れられやすい風土かもしれない。

スーパーフード界のニューフェースにも注目③:ソイレント

最後に、変化球ながら気になるのがソイレント

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出典:https://www.soylent.com

アメリカ人のラインハート氏が開発・販売する完全栄養食だ。簡単かつ完璧に栄養を摂取することを目的に作られたのは、オーツ麦の粉末と米から作ったタンパク質を基に、大豆レシチン、食物繊維、ビタミンやマグネシウムなどの微量物質やキャノーラ油と魚油などを混ぜ合わせた粉末。水に溶かすとドロドロした液体になる。これを食事代わりに摂取すると、食事の手間や時間を効率化でき、必要なエネルギーや栄養素も完璧なのだという。

とはいえ、食事には「心を満たす」という大切な要素もある。食材の機能のみを追い求めるのは、効率的である一方でちょっと寂しい気もする。スーパーフードの特徴を知り程よく日常に取り入れて、心と体の若さと健康を維持していきたい。